終戦の昭和20年の生まれです 。 21年の初節句に両親が買ってくれたお雛様です。 3歳ほどお姉さんの知人が言うには「祖父が初孫だって舞い上がって 戦時中三越に行ってたった一組売っていたお雛様買ってきたのよ」その方とは経済が違います。 私の両親は浅草橋の問屋街で幾つも見て買ったと言ってましたが それでも我が家にそんなお金があったのだろうかと不思議に思います。
何とふくよかな丸み お鼻のかけたのもありますが お顔の色は汚れていません。眉と目の優しいこと。口もそれぞれ変化しています。 ただ残念なことに引っ越しのたびに仕舞う場所の環境が異なり虫が入ったようです。強い殺虫剤を入れて保管するしかないようですが 傷みは止まっているようです。
お雛様のお道具は欠けていません。 ただ接着材が使われているものは剥がれてきました。75年間毎年飾っては仕舞ってを繰り返してきました。 今年その箱が何処に片付けたのか見つからなかったんです。狭いマンションで何処に仕舞ったのでしょう。 半べそをかきながら探しました。 思うところに無いと自分が信じられなくなります。 2時間近く経ってやっと見つかった時には安堵で疲れ果て涙が出ました。 そろそろノートに書き留める必要があると思います。
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