2012年8月1日水曜日

ドラマのなか

「事実は小説よりも奇なり」・・・・・度々痛感いたしましたが 昨日はまさにそんな日でした。連絡が入り30日夜弟・妹の三人で駆けつけた時には叔母は警察に運ばれた後でしたが・・・ドラマは始まっていました。 「29日の朝刊は開かれておりましたが30日の朝刊はドアの下でした。事件性はないと判断しましたが 死因を特定しなくてはなりません」31日午後警察の小部屋で聞かされました。刑事ドラマの中の言葉が飛び交うのを聞ているとその先が見えるようでした。叔母に対面したとき泣いたのは二人の姪ではなく甥でした。
月島の叔母は長唄を習い 三津五郎が贔屓で 妹は毎年歌舞伎座にカレンダーを買いに行ってました。その大切なカレンダーはトイレにかけてありました。貴重品や書類を捜すのに 引き出しやクロゼットをを開けるたび 魔法のランプの煙が立ち昇ります。 隅田川沿いの10階のベランダに南部風鈴が錆びてなお風をうけて鳴りました。 「ああ風が入る」叔母の声が聞こえます。 


その日の午前中靖国通りの交差点でガラスの風鈴が涼し気な音を響かせているのに何気なく足を止めました。まるでドラマの伏線です。




2 件のコメント:

  1. それはたいへんでしたね。
    お悔やみ申し上げます。
    お疲れが出ません様に。

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  2. 有難うございます。体を大切にします。
    7月1箇月の間に2人の一人暮らしの叔母を送ることになりました。
    それぞれマンションを持っていますし
    色々な片付け事が山積しております。
    8月は忙しいことでしょう

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