2012年8月12日日曜日

風を求めて

7月に入ってすぐに 鳩居堂で扇子を求めました。 どれにしたものか悩んでおりましたら 同じ柄のセンスを持って矢張り選びあぐねている紳士が 「ほねの本数を数えたんですが」と店員に聞きますと「少ないほうがしっかりした風が来ます。本数の多いのはやわらかくしっかりしません」と返事が返ってきました。琉球舞踊の稽古をしておりました父の舞扇はしっかりしておりましたが骨数は少なかったです。

         トンボ柄の扇子は臙脂と緑青の両面がつかえます。

 これは昨年鳩居堂での衝動買いの団扇です。ぼろぼろの民芸調渋団扇を愛用してますので 出番がありません。最近は商店街でも団扇を配らなくなりました。ペラペラなプラスチックの団扇は便利でした。


法事に出かけたとき慌てて手近かな扇子を持っていったら・・・・同席の親戚が白檀の扇子を使っていたので 自分は涼しげな顔をして扇子を使わなかったと云う 随筆を読んだ事があります。 私は母の残した白檀を持って行きましたが・・・クーラーは効き 若い身内の中で一人仰々しく扇子を出すのははばかれました。

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