不思議な体験

 あまり自宅籠りをしていても足腰が弱るのが心配で　カメラを持って竹橋へ　そこから2駅地下鉄で日本橋高島屋へ買い出しに行くことにしました。　土手ですれ違うのは犬の散歩人だけです。見る影の無くなった北の丸公園を横目で・・・・・目的は果たしてきました。

何故だか？　何処かで見たのか？も分かりませんが　この花を見た時”ネコノメソウ”だと瞬間思いました。　調べてみると「ハナネコノメソウ」でした。不思議です初めて見たかもしれない花なのに・・・変な名前なのに・・・

エニシダ

この花も名前は知りませんが・・・・・頭の中でハリエニシダだと思いました。　学生時代トマス・ハーディーの帰郷の冒頭が英語の教科書にあって・・・・エグドンヒース・エニシダの荒野の情景が描かれていたように思います。そして何十年も私の頭の隅に眠っていて見たことも無い「エニシダ」が脳の表面に出てきたのです。間違いなく一度で名前を探り当てました。

感の強い気質を持つ私は　自分でも呆れるほど考えるのではなく　何かが頭に浮かびます。それは一度でも目にしたり聞いたりしたものなのでしょうが　そのこと自体忘れ何処かに消えます。・・・がある時ふと正確に閃くのです。　こうして外界と遮断されて過ごすと　何かが狂い始め　きちんと整理されていた記憶が底の底からひっくり返されるのかもしれないと思いました。いくら調べても分からない名前とふと浮かんだ一つの名詞ですぐに見つかるものが有るのも不思議です。上記2つの花の名は間違いなくひらめきの賜物です。